マーフォークのススメその②潮流の先駆けの採用理由と強さについて
マーフォークのススメその②潮流の先駆けの採用理由と強さについて
マーフォークのススメその②潮流の先駆けの採用理由と強さについて
なんとなくダイアリーノートを放置していたのが気になり、久しぶりに更新する気になった僕です
Twitterで一応アンケートを取ったところ、モダンについての要望が多かったのでいつも通りモダンマーフォークのことについて書こうと思います
アンケートに投票していただいた方々、ありがとうございました
この場を借りて御礼を言わせてもらいます、感謝!
あとモダンとは書いたけどマーフォーク以外でこんなの書いて!みたいなのありましたらコメントやらなんやらで教えてもらえたらやるかもしれません…

さて最近のマーフォークですが、レガシー環境にも採用される新規カードが入りました


Harbinger of the Tides / 潮流の先駆け (青)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
あなたが潮流の先駆けを唱えるためにさらに(2)を支払うなら、あなたは潮流の先駆けを、瞬速を持っているかのように唱えてもよい。(あなたはこれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
潮流の先駆けが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールするタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれをオーナーの手札に戻してもよい。
2/2


このカードは2マナ2/2の基本的なスペックを持ちながらタップ状態のクリーチャーをバウンスする能力を持っています
よく勘違いされている方がいますが、この効果は4マナでインスタントタイミングで唱えなくても場にでてしまえば誘発します
なので自分のメインフェイズに唱えることで相手のタップ状態のクリーチャーをバウンスするのはもちろん、薬瓶からポロリと出して今まさに殴りかかるクリーチャーをバウンスすることすら可能です
マーフォークが苦手な、後手でテンポを取る動作を行えるのがこのカードの強みですね

また他カードとのシナジーも持っていて、幻影の像を潮流の先駆けとして場に出した場合もバウンスさせることが可能
青青が出しにくい場面もあるでしょうが、逆を言えば信心も2たまるわけで、序盤のテンポを取りつつ波使いで大量のトークンを出すなんて動きもでき、なかなか器用です

特に噛み合いで強いのはメロウの騎兵とのシナジー


Merrow Reejerey / メロウの騎兵 (2)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) 兵士(Soldier)
あなたがコントロールする他のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがマーフォーク呪文を唱えるたび、パーマネント1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。
2/2


潮流の先駆けはマーフォークなのでメロウの騎兵の「ぐるぐる」効果を着地前に行えます
これにより
メロウの騎兵の効果で対戦相手のクリーチャーをタップ→潮流の先駆けの効果でタップしたクリーチャーをそのままバウンス
ということが可能に!これは強い!
この効果は呪禁や被覆やプロテクションなんかは抜けられないのですが、プロテクション(有色の呪文)である悪名高きエムラクールをバウンスさせることができます!なんて強いんだ潮流の先駆けくん!

最近のだいたいのリストを見てると蒸気の絡みつきが抜けて代わりに採用されているみたいです
僕は殴れる絡みつきとよく言ってますが、基本スペックとマーフォークシナジーがありながらのバウンス生物は文句なしに強いです
絡みつきと違うのはたびたび絡みつきが擬似的な火力になることがあるので、瞬時にクロックを刻まないところ
あとは自軍を除去から守れないところがあります
ただ最近増加しているグリクシスの対策という点を取ってもこちらに軍配が上がるかと思います

またこの潮流の先駆けのテクニックというか、覚えておくと強いムーブがひとつ
対双子との対戦でのことなのですが
双子を付けたやっかい児や詐欺師の総督が能力を起動したときにスタックで薬瓶や瞬速で場に出せば無限コンボを妨害できます
「いや!そんなこと知ってるよ!」と言われるかもしれませんが、コレがとても重要なのです
双子側はサイドから払拭を採用してくる場合が多く、インスタントの妨害をカウンターしてくる可能性があります
ここが先駆けであることで打ち消されにくい、薬瓶や洞窟なんかから出したらほぼ確定バウンスが決まります
またコレが本当に強いところなのですが、潮流の先駆けがバウンスするのは「対戦相手がコントロールするタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。」ということになってます

一見するとここの限定的な部分は弱く見えるのですが、双子を相手にした時にだけはこれが活きます
何故ならば「呪文滑りを無視できるから」
双子側が入れてくる呪文滑り、こいつのすべらせをアンタップ状態ならかわしてお目当ての生物をバウンスできるんですよ!
呪文滑りが殴ってる場面なんてほとんど見たことないし、メインに入れた・サイドから増した妨害手段ですら無視するのは驚異です
とかなんとか言ってますが呪文滑りに白黒剣握らせて殴った過去が実は僕にはありますけどもw

まあそんな感じで潮流の先駆けについて書いていたら文字数がかなり増えてしまいましたね…
なのでここいらで一区切りとさせてもらいます

モダンだけでなくレガシーでも見かけるようになった先駆けくん、採用枚数にその人なりのメタ読みやらセンスが問われるので何枚が正解というのはないと思っていますが、だいたい2枚から4枚で地域メタや仮想敵でわかれてます
因みに僕はマーフォーク以外にヴェンディリオン三人衆や綺羅を採用している関係もあり二枚にしています、参考になるかわかりませんが…
アドグレイスや精力の護符のような生物がいなかったり生物が寝ないデッキに弱いのと、メロウの騎兵が少ないレシピなのも理由ですかね
自分はとにかくまるいデッキを好むので

そんなワケでモダン記事を、というか先駆けの記事だなもうこれ…を書いてみました
感想とかあればお気軽に、励みになります
あとTwitterではモダン記事を希望されたのですが、マーフォーク以外のこんなん書いて欲しかったとか、そもそも全然違う!こういうの見たかった!とかあれば言ってください
やるかどうかはわかりませんが励みになります
なんにせよ久々に長文書いたけどこんなの読んでくれる人いるのか?
無人島からボトルメール出してる気分です
爆裂都市!!昔はダサく聴こえたバトルロッカーズの曲がかっちょよく聴こえてくる日々、僕はマッドスターリン派です!臓物を食らえ!!

試行錯誤レガシーマーフォーク「HAPPYぱLUCKY」地上に立つ
試行錯誤レガシーマーフォーク「HAPPYぱLUCKY」地上に立つ
試行錯誤レガシーマーフォーク「HAPPYぱLUCKY」地上に立つ
先日晴れる屋で某氏とフリプなどしていたときのことふとトイレに一緒に行った某氏と壁の月刊予定表をぬぼーっと見ていたときのこと。

某氏「ささくれさん、チームレガシー出ません?」

僕「いいっすね、出ますか。デッキはマナレスドレッジと無限火力デッキとマーフォークとありますが・・・どれ」

某氏「マーフォークで(全部言い終わる前に)!私はANTを使いますから」

僕「ではそれで」

この間実に30秒。一分も経たずに快諾した。そして共通の友人である某氏を強制的に参加してもらうていでレガシーチームを結成したのであった。

「チームレガシー」

このレガシーはフォーマットのことだから言うまでもないんだが、晴れる屋がやっているチーム戦というのは基本地形以外のカードがチーム内で4枚しか使えないという特殊ルールだ。

メインボードはもちろんサイドボードですらこのルールが適応される。当然っちゃ当然か・・・。

だから全部の色が基本的にはばらけるようになる。各色のパワーカードを入れた多色のデッキをつくればそれだけ他の人間の使う同色のカードが使えなくなっていくわけだ。レガシー名物のwillだって4枚。

そんな中僕がマーフォークでいくことになったのはまあへっぽこレガシープレイヤーといえどマーフォークへの理解度がそれなりにあると判断されたから(使い慣れているから)ってのもあるんだけど

「色が単色でドローソースもほとんどないから他デッキ被らなくて済んだ」ってのがある

他の二人が組んだデッキはANTとマーベリックなのだけれど、お互いがお互いのカードをほとんど被らせずに広々とデッキが組めた。こちらのサイドに外科的摘出が入れられないくらいで、それも代用ができたからあまり気にはならなかったかな。

で、なんでこんな当然のことを長々と書いてきたかっていうとですね!

「マーフォークは単色だからチーム戦に自然と組み込める」!!!ってことが言いたかったんですよ。

色が単色だからわりとチーム戦でのパーツが被らずに済むんですよわりと。

せっかくモダンもレガシーも組んだんだから色々なことがしたい・・・って時にこのチーム戦はほんとオススメ。気の合う仲間と一緒にやいのやいのしながら対戦するのは楽しいヨ!

普段は仲良くてもお互い殺し愛をする仲の友人たちが一緒に戦ってくれるのは、いつものフォーマットとは別の楽しさがあるんすよねー。

とまあまたマーフォークを組む際の地味いいいなメリットをさらっと書いたところで使用デッキなのですが、添付した画像の通りです。

画像の通りって!写真撮ったのがブレてなんか全然見えてねえぞこれ・・・。

しかしリスト書くの面倒(本音)なのでこれでなんとか見てください。というか他の人綺麗にリスト英語付きで書いてるけど何かいいツールがあるのかしらね?

ともかくチャリス入りマーフォークを試したかったっていうのが組んだ理由です。

虚空の杯はモダンではそこそこなカードですが、1マナ~3マナ域がほとんどのカードで構成されているレガシーでは驚異的な強さを発揮します。

しかしこの虚空の杯のデメリットというか効果。こちらの呪文まで打ち消してしまうんですね。

しかしそこはマーフォーク、狡猾にいきます。

このデッキのリストを見てもらえばわかると思いますが、このデッキに1マナのスペルは入っていません。

これがどういうことなのか。虚空の杯の効果を今一度見てみましょう。

Chalice of the Void / 虚空の杯 (X)(X)
アーティファクト
虚空の杯はその上にX個の蓄積(charge)カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
プレイヤーが、この上に置かれている蓄積カウンターに等しい点数で見たマナ・コストを持つ呪文を1つ唱えるたび、その呪文を打ち消す。

「打ち消す」のですよ。

そこで霊気の薬瓶の効果を今一度見てみましょう

AEther Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、点数で見たマナ・コストが霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カードを1枚、戦場に出してもよい。

「戦場に出す」のですよ

つまりこちらは一方的に生物を展開できる。

仮に長期戦になって杯を4マナ使って置いたとしても、こちらが薬瓶を出してさえいれば何の問題もありません。まあ目くらましは打ち消されちゃうけどそこはしょうがない。

それでもデッキに入った4枚のカードを都合よく引くかね?と思ったあなた、そこで魂の洞窟ですよ。

Cavern of Souls / 魂の洞窟
土地
魂の洞窟が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(T):あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。このマナは、選ばれたタイプのクリーチャー呪文を唱えるためにのみ使用でき、その呪文は打ち消されない。

「打ち消されない」

確かに虚空の杯はこちらがキャストしたマーフォークを打ち消そうとしてきます、ただ洞窟から出したマーフォークは打ち消される心配がないので何の問題もなく着地します。すごいぜ魂の洞窟!

レガシーで結果を出しているチャリス入りマーフォークの強みはここにあります。ハンド一枚減らすものの拘束するのはほぼ相手のみ、こちらは好き勝手生物を展開して勝ちます。

この虚空の杯、デッキによっては本当に致命的で、出した瞬間に投了される場面なんてのもたまにあるくらいです。

ドローソース、火力、除去。レガシーにはびこる1マナの強力スペルを封殺できるのですから、弱いわけがありません。

一時期宝船デルバーが流行ったときに3倍の値段になった虚空の杯を思えば、どれだけの拘束力が一部のデッキにあるかは想像がつくと思います。

他はだいたい普通のマーフォークと同じですね。基本生物はだいたい一緒。

虚空の杯を二枚引きたくないのと、相手のデッキがチーム戦の関係上杯を置いても関係のないデッキが多くある可能性を考えメイン3にしました。でもそれなら最初から入れるなよって気がしなくもないですが、ためしに使ってみたかったって気持ちが先行していたもんですいませぬ。

サイドの白鳥の歌は本当は狼狽の嵐にしたかったけど持ってないから・・・虚空の杯で狼狽の嵐は打ち消されるんだけどストームでコピーされた分は「唱えて」いないからちゃんと対象とって要求するのよね。本当狼狽欲しい。欲しい!

そのうち買います。

あとヴェンディはどんなデッキに対しても強いけど、サイド後から入ってくる対策カードをはじくために入れてる。薬瓶から出してやればほぼ逃れられないハンデスとして機能するし、相手の奇跡がカード公開した瞬間に出して公開したカードをボトムに落とせるウラ技もあるので。

あとモダマス2で当てたヴェンディfoilを自慢したかったからってのもある。

プレイマットもヴェンディのをGPで買ってきてもらってたので使いたかったんすよー。

サイドに墓地対策がガン積みされてるのはリアニとドレッジとジャンドの罰する火、あとエルフを警戒したりとかで入れてました。当日はリアニとガンガン当たることになるわけですが、それはまた後日に。

とりあえず今日はこの辺で、後編へ続きます。



添付画像ですが、このチームレガシーって、3人でチームを組むし実質プリパラみたいなとこありますよね・・・。晴れる屋はプリズムストーンだったんだよ(キバヤシ風にすごみながら次回へ続く)!
マーフォークのススメその①資産0から始めるモダンマーフォークについてだらだら書いてみた
マーフォークのススメその①資産0から始めるモダンマーフォークについてだらだら書いてみた
最近知り合った人からマーフォークのことについてよく聞かれることがある。

「マーフォークって、どうなんです?」

「どう」が勝率を聞いてるのか楽しさを聞いてるのか、はたまたあんたあのコのなんなのさ?ということなのかはわかりませんが、まああれだ・・・とてもいいぞマーフォークは。一度はまると癖になる、ブラックサンダーアイスにも似た魔力を持っている。

いいっ、とてもいいんだよマーフォーク、ほら見てみろよこの銀エラの顔を。プリパラのモブキャラのような悪意のない無垢な顔してるだろ・・・(わかりやすいように比較画像を貼りました)。魂の次元がネクストステージへいってるような仏顔っぷりである。

マーフォーク・・・デッキのアーキタイプとしては「アグロ」か「クロックパーミッション」に分類される。これが二種に分かれる理由は、構築によって取れる選択肢が結構変わってくるからだ。

差し戻しの採用、地盤の際の採用、はてまた魂の洞窟を抜いて謎めいた命令を入れたりなど、このデッキは使えば使うほど各々の工夫と持ち味がでてくる革製品のようなアーキタイプだ。

意外なことにマーフォークはコレといった正解のない構築で、生物以外は自由に選べる部分が多いです。さらにはタッチ白をしたり、タッチ赤をしたり(あまり聞かないですが)、わりと自由にチューニングできてしまうところも魅力です。

モダン部族デッキの中でも所謂「ドブン」でもって場を制圧するステキデッキ。こいつの回転力は凄まじいものがあり、とにかくまるい。

僕がモダンを始めるにあたってこいつを人に勧める理由はいろいろあるのだが・・・

①どのデッキともある程度戦えるまるさ

環境に存在するほとんどのアーキタイプと互角かそれ以上に戦えるということ。この部族は殴って相手を沈めるだけの脳筋部族のくせして結構器用に立ち回れるのだ。

いくつかのデッキとの相性を書いていくと

風景の変容→打ち消しがこちらにあり、相手の呪文嵌めや差し戻しなどを霊気の薬瓶や魂の洞窟などで無効化しつつ展開できる

双子の欠片→四肢切断、呪文貫き、蒸気の絡みつきの妨害スペルを抱えながら戦える。あとは島渡りで渡ったったらええねん!あと地味に相手の呪文滑りのコピーとして幻影の像を薬瓶から出すと相手悶絶します

バーン→「綺羅星!」
「「「綺羅星!!!」」」
今このタイミングで綺羅星!を持ってきてしまうのは、僕がこのアニメを劇場版映画館に見に行ったくらい好きだってのはあるんですが、映画の新規カットはともかく新作何かしらやってくださいよ、あの映画冒頭のテンションで新作OVAでもいいから・・・とか思うわけです。
大いなる玻璃紡ぎ、綺羅とかいう強烈な対策カード、そしてサイドから出てくる潮縛りの魔道師で固めてしまいましょう。横に並んだマーフォークは4/4になれば焼かれません。

トロン→最近はウギンくんが入ってきたからちょっと辛くなってきたものの、メインから4枚確実に入る広がりゆく海と全除去をカバーする最強マーフォーク変わり谷パイセンがキミを勝利に導く

トリココン→島渡ったらええねん(二回目)!銀エラから綺羅って展開をするとスペルを無力化して出てこれるのでそっから気持ちよく圧殺しましょう。これまた手札の打ち消しカードが魂の洞窟と薬瓶で腐ることウケアイ。

BGやBGW→序盤のショックイン囲いで削れたライフを叩きにいきましょう。広がりゆく海がクリティカルに動いて衰微を遠ざけられれば勝ちが近づいてきます。自分はサイド後の潮縛り4積みで鳥やタルモを寝かせて勝つことが多い。白タッチしてると未練ある魂と流刑の分つらめですが。

ZOO→広がりゆく海での弱体化を強要しましょう、ってココでも海強いな。サイド後に潮縛りで・・・ってさっきと同じや!しかし潮縛りの拘束力は凄まじいのよホント。ロード3体並べて動物園を圧殺!稲妻圏内を脱出しましょ。

白黒トークン→これはお互いどちらがぶんまわるかの勝負、差し戻しで展開が遅いタイプだと薬瓶ゲーになる

親和→親和だけはダメなので投了しましょう

と、なんか最後のほうだけ雲行きが怪しい発言をしましたが「環境トップメタに耐性があるのか?」という最低ラインの強さは持ってるデッキです。中には不安が残る部分もあるかもしれませんけど、ひとまずの解答があるというのは強みではないでしょうか?

②安い

これとても重要です。

僕だって安いお金でモダン参入したいと思いますし、安くて強いってのが一番だと思ってますヨ。強いデッキでなきゃ勝てないのは事実ですが、30万くらいかかるあのデッキとまともに戦えるデッキが安価に組めるのです。緑の「も」すら必要ありません。

あとそもそもどうしてこのタイミングでマーフォークに関する記事をあげようかと思ったかというと、モダマス2にマーフォークに必要なパーツが再録されなかったためです。

元々がモダンデッキの中では安いデッキの部類・・・にもかかわらずこのモダマスに収録されなかったための高騰で値上がりの波を食らいそうなカードたちがソコソコあるので、今このタイミングでパーツを集めないと構築できないかなあ・・・と考えました。

意味不明な値上がりの影響を受けそうなカードは

・霊気の薬瓶 高額アンコ・・・サイド後抜くプランは結構あるのですが、これがないと始まらないのでケチれないとこです。4枚です、迷わず買いましょう。

・魂の洞窟 レガシー環境でも優秀なぶっ壊れ土地。伝説でない・部族でなくても無色は出るなど、とても強力な土地です。ただレガシーではともかく、モダンでは使ってもせいぜい3枚。人によっては青命令を入れるために抜く人もいるくらい・・・ただ僕は3枚入れてますし、このカードの強さだけは触れてみてほしい。

このあたりは早々に買っておいたほうがよさそうです。瞬唱の件もありますし、このへんの値上がりはいつあってもおかしくない。

いずれもレガシーのデスタクなんかで必要なカードでしたから、レガシーシーズンでじわじわと値上がってるカンジしますしね。モダンGPであるGP神戸のときも値上がってたし、モダン盛り上がり次第ではヘイトベアー、あとちょっとニッチですがモダンスリヴァーなんかでも使うパーツ、需要はあるからさっさと買っちゃいましょう。

あと知り合いの方の友人がマーフォークについての値段を尋ねてきたから記事をあげたかったからってのもあります。

前置きが長くなったのでマーフォークのだいたいのメインカードの価格帯を書いていきます。だいたいこれくらいあれば買えるっていう経験則に基づいた値段を提示していきますので、もっと安く買える場合もあるかと思います。

あと値段は2015/5/11現在の僕の体感です。もしかしたらこの記事を読んでいる方からしたら極端に高かったり安かったりする場合もあるかもしれません。

あとこれだけは絶対に入るであろう必須パーツに限り書いてますので、好みで入る地盤の際やヴェンディリオン三人衆や呪文貫きや四肢切断などについては省いています。差し戻しはモダマスで再録されるしちょっと今後の値段も変わるだろうし、使わない人もいるので今回は割愛。デッキレシピ次第って部分以外のとこで、確実なものだと

魂の洞窟2500×3
変わり谷2000×4

呪い捕え1000×3~4(ここトリトンの岸忍びやコーシのペテン師を選択するともっと安く組めます)
銀エラの達人500×4
アトランティスの王500×4
幻影の像1000×2~4
真珠三又矛の達人500×4
メロウの騎兵500×3~4
大いなる瑠璃紡ぎ、綺羅500×1~2
波使い500×4
霊気の薬瓶4000×4

ざっと計算したところメイン約5万円という結果に・・・自分が想像してた以上に安いな。

再録の差し戻しが1000円くらいでこないだ売ってるの見たし、ヴェンディ入れたとしても7万円しないくらいでメインが組める計算に・・・多分サイド入れても9万円くらいで済みますね。

サイドに入る
呪文滑り2000×2
ハーキルの召還術1000×4
このあたりに関してはモダマスによる再録でさらに安価になる可能性があるし・・・ありがてえありがてえ

ということでなんと10万円あればモダンに殴りこみができます。

一時期のアブザンミッドレンジが20万円近くかかったことを考えるとかなりお得なカンジではある・・・気がしなくもない。というかスタンのデッキと比較して同じくらいの価格帯で済んでるからそこまで高い感じはしない。

変わり谷や波使いをスタンで使ってた人からしたらもっと安く組めるしね!

③環境に左右されにくい

かれこれマーフォークとの付き合いは一年ちょいくらいになるのですが、あの憎き宝船が横行し、時を越えて探索されまくったあのモダン暗黒期ですらマーフォークはまともに戦えました。

よっぽどのメタカードが今後出ない限りはショップに寄って一試合かますくらいのゆったりマジックができると思います。

あと環境にいないわけではないのに使用者がそこまで多くないデッキでもあるので、結構フリプしてもらっても飽きないでもらえたりするのもポイント高いかも。いい勝負できるし、「させる」デッキでもあるし、動きによって受け幅が広いからモダンの戦い方も学べまっせ。

④レガシーデッキにアップデートできる

これ、超ポイント高いです!

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれはモダン卓でマーフォークをまわしていたと

思ったらいつのまにかレガシー卓にいた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが

おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…(MTGではよくあること)

モダンでマーフォーク組んでキャッキャしてて楽しくて楽しくてしょうがないウヒョーってしてたら気付いたらレガシー参入してました。新手のスタンド攻撃でしょうか?

高額カードひしめくレガシー、きっとそんなものやらないだろうと思っていたのだが、やってしまいましたね。

構築にもよりますが、色をタッチしなければレガシーのマーフォークはあの「綺麗なグルグル模様の土地」を買わなくて済むのです。もっと言うとダメージ食らって土地もってくる土地もいりません。

これだけでもレガシーデッキ握るにあたってかなり安価に組むことができるのです。せっかくだからさっきのモダンマーフォークよろしく値段を計算していきましょう。共用パーツとしてモダンのマーフォークを握っているとしてどれくらいで組めるのか、これまた必須パーツだけ計算します。

レガシーのマーフォークは狼狽の嵐や虚空の杯の有無で万単位の誤差が出そうなんですが、とりあえず確実に入りそうなところで

魂の洞窟2500×1
真の名の宿敵4000×4
梅澤の十手5000×2
force of will15000×4

なんとレガシー参入するのに9万円くらい・・・多分かけてもサイド込みで12万円くらいでしょうか・・・ホンット安いな!

「高えよ!」と思う人もいるかもしれませんが、ちょい前のアブザンアグロとか組むのに20万円くらいかかってた時があったし、それ考えたらモダンとレガシー20万円ちょいで組めるのってスゴイことですよ。っていうかこのお金で環境にあんまり左右されずにレガシーまでやれてしまうとは・・・本当にマーフォーク安いナア・・・(ガンギマリ)。

レガシーのマーフォークも強いです。なんせ青がほとんどのデッキに入ってるデッキなのでナチュラルに島渡れます。おそろしい・・・。

「あと僕が考えた最強のコンボ、真の名の宿敵が梅澤の十手を装備して殴る」ができるので雑に強いです。

こちらは魂の洞窟マシマシで動くのに、相手には目くらましをかましてカウンターをしていく狡猾部族マーフォーク。虚空の杯を入れることで一部のデッキに効果的に立ち回ることもでき、レガシーの親和ことエルフ以外にはだいたいそれなりに立ち回れます。

あと個人的な話でアレですが、僕が昔使っていた大好きな行き詰まりが使えるのが大好き。

ということでレガシーにもすんなり参入できるマーフォークについていくつか思うところ書いてきました。

朝方に眠いまま記事を書いてきたので誤字脱字や読みにくいところもあったかもしれませんが、貴方の今後のマーフォークライフに貢献できたならコレ幸いです。

あと最後に全然関係ないのですがマーフォークを示すフィッシュという愛称があるのですが、これを聞くたびに洋画の名作「ビッグ・フィッシュ」を思い出し、さらにはこの映画に出てくる幼女が頭に浮かび、その幼女が言ってくるとある台詞を思い出して「僕もこんな台詞を血の幼子ちゃんに言われてえ・・・」って思うところまで考えて顔が綻ぶので、僕の前であんまりフィッシュって言わないでください(知らんがな)

因みにビッグ・フィッシュ予告 https://www.youtube.com/watch?v=B62LeXzhmew

それでは!シーユーネクストライフ(来世で会おう)!よきマーフォークライフを!




最強のティムールをと構築していくうちにとんでもない紙束をつくってしまったのでここに公開する

土地
島 6枚
山 3枚
森 3枚
樹木茂る山麓 4枚
神秘の神殿 2枚
天啓の神殿 2枚
開拓地の野営地 4枚

龍爪のスーラク 3枚
霜歩き 4枚
加護のサテュロス 4枚
大いなる狩りの巫師 2枚
スズメバチの巣 1枚
女王スズメバチ 1枚

時を越えた探索 3枚
無効化 4枚
解消 4枚
頑固な否認 3枚
僧院の包囲 1枚
神々の憤怒 3枚
火口の爪 2枚

サイド
ゴブリンの熟練扇動者 4枚
嵐の息吹のドラゴン 1枚
神々の憤怒 3枚
再利用の賢者 2枚
切り裂きのハイドラ 2枚
蒸気占い 2枚

これが僕の答えだ!!!

というわけで迷走に迷走を重ねた挙句にできた巨大なそびえ立つクソのようなデッキが完成してしまった

これがどんなことを想定してつくられたかというと、今のスタンにおける先手ゲーを否定したかったというのがある

今のマジック、まず先手を取ったほうが絶対に有利なんですよね。先手に動いて相手に対処を迫りながらクロックを刻んでいければかなり高確率で勝てます。

そこに土地事故やタップインランドでコスト順に生物を吐き出せるかどうかってところが入ってくる

デッキの相性差もあるにはあるんですが、どうしたって先手とって何もしてない相手を対処したほうがテンポ取れるので、どのみち先手ゲーなところはあります。

後手だって強いっすよって言う人は、ラブルをぶつけあうマッチになればなんとなくわかってくれると思うのですが・・・

ともかくオラ先手ゲーさ嫌だ!ってので打ち消しガン積みで相手の対処をしながら展開するなんともあやしげなデッキを構築してみたのです。

ティムールフラッシュというのは、加護のサテュロスとスーラクと解消と頑固な否認と無効化を構え、相手の致命的なアクションを打ち消し、動きがなかった場合のみ瞬速生物を相手のエンド前に出して殴るけったいなコントロールデッキです。高確率で先手ゲーを否定し、時を越えた探索で長期戦に持ち込む。

打ち消しを使うタイミングがなかったらサテュロスを出す→相手は頑固な否認を警戒して相手ターンに除去を打ってくる→巫師みたいな流れをすれば後手でもイニシアチブを取れます

ということを考えてたんですが、じゃあこれサイドの熟練扇動者くんをメインに入れたほうが強いんじゃね?

ピンポーン!正解!越後製菓!

青黒コンにはサイドから優良生物を入れてグルールミッドレンジにするんや!→明らかにサイド後のほうが強くね?というかサイド後にばっか勝ってるぞ

ということでここは反省して構築を見直そうかなあと

というかサイドの蒸気占いってなんなんだよ・・・(調整後ショップでデッキボックスにあるカードでメインを構築しなきゃでダメだっただけです)

とまあ結構しょっぱい構築だったんですが、軽量生物を乱打されるマルドゥ以外はだいたい対等に戦えました、やはりカウンターは偉大

今回の件で今まで過小評価していたカードを見直したので、これで再度ティムールの構築をはじめうようかと思います。間違いなく言えるのは無効化・頑固な否認・解消がティムールの命運を握っている、ということですかね。

もうサイに心折られまくってますけど、もうちょいこの氏族で頑張ってみようかと思います。

安くマジックがしたい

もうひとつ願えるなら、安くて強いデッキがいい

高額カードに手が出ない、だがスタンの空気を吸いたい

新規プレイヤー、或いはモダン以下で基本遊んでいる人なんかは思ったことはないだろうか

そんな願望を叶えるデッキが、実は存在する。

貧乏マジック、しかし強く、使ってる側は楽しく、トップメタを駆逐するほどの殺意を込めたデッキ。そして僕はひとつの解答にたどり着いた。

それは、ハサミこと「アーティファクトの魂込め」

「んなオメエただの右手ゲーじゃねえかバーロー!」といきなりお叱りを受けるかもしれないが、ちょっと待っていただきたい。このデッキには大きな勝ち筋が3つ隠されているのだ。

勝ち筋が3つあるということは、ハサミを予想している相手にもその他の勝ち手段によって勝つことができてしまう、ということだ。そのどちらもが環境から消えたカード。片方はスタンダードで暴れまくり、レガシー級クリーチャーでありながらまったく見なくなったカード。もう片方はほとんど環境で使われなかったメタ外カードである。

この3枚を使って勝つ、大胆且つスマートに。

前置きが長くなった、デッキレシピを公開しよう

これがささくれオリジナルデッキ「青単アグロ」・・・じゃねえ!「青単ハサミ信心featuring霜歩き」だ!!!

ーー土地(22)ーー
島×18
ダークスティールの城塞×4

ーークリーチャー(19)ーー
トリトンの岸忍び×4
惑乱のセイレーン×4
霜歩き×3
波使い×4
羽ばたき飛行機械×4

ーースペル(19)ーー
アーティファクトの魂込め×4
軍事情報×4
鐘音の一撃×3
頑固な否認×2
無効化×2
解消×2
難局×2

なんだこの紙束は!?

いや、自分でもこれいったいなんなんだ・・・ってなる瞬間はあるからそういう感想抱かれる人がいるのはわかる。でもこのデッキの戦績は今のところ悪くても2-1、なのだ。

恐ろしいことにこの恐ろしく安い紙束で、アブザンにも、ティムールにも、スゥルタイにも、ジェスカイにも、勝てるポテンシャルを秘めているのである。

デッキコンセプトは言うまでもないが、このデキではとにかく1ターン目にはトリトンの岸忍びを出したい。

「え!?なんですかソレ!?1マナ1/1、ぷぷっw」恐らくア対戦者に言われるだろうが気にするな、あなたはこう言ってやればいい

「モダン以下でも採用される1マナマーフォーク、トリトンの岸忍び!(キリッ)」と!!!

僕がジョジョで二番目に好きなジョセフの言葉を借りるなら「相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北している」というやつである。おそらくそいつは3試合目にはトリトンに破滅の刃を打ってくるだろう。いや、実際そういうマッチがあったんだよ過去に。

まずハサミに依存しない勝ちパターンなのだが、とにかく線の細いこのデッキでは軍事情報でドローをするシナジーに注目したい。

最速で1ターン目に岸忍び(惑乱のセイレーンでも可)と羽ばたき飛行機械、そして2ターン目には軍事情報を貼る。するとどうだろう?なんと2ターン目から毎ターン1ドローが追加でできてしまうではないか!

そうそううまくまわらないだろうと思う方もいるかもしれないが、かなりの確立でこのパターンが現実になりうることは回してみればすぐにわかる。

1ターン目に数体クリーチャーが並ぶ様子はさながら親和のようですらあり、とてもスタンダードの光景には見えないだろう。

このパターンに入って打ち消しを補充し常に構えられればほぼハンド差を詰められることないハメ殺しができるようになる。いわゆるクロックパーミッションだ。しかしこれは勝利手段1ですらない。

本題にはいろう

・勝利手段その1「ハサミ」

これがこのデッキのメインの勝ち方だ。しかしこのハサミの扱い方がかなり難しい。



青単ハサミ信心featuring霜歩き職人の朝は早い

「まぁ好きではじめたアーキタイプですから」

最近は良いハンドがキープできないと愚痴をこぼした

まず、スポイラーの入念なチェックから始まる。

「毎日毎日環境とメタが違う 機械では出来ない」



いきなりプロジェクトX←ハサミの形してんじゃねえかこれ!!の田口トモロヲナレーションが入ったけど何がいいたいかというと

環境に入るあらゆるカードを想定してハサミを貼れ、ということが言いたいのです。

白が入ってるデッキなのに払拭の光をケアしないでフルタップして後手で城塞にハサミつけたりとかダメ!ゼッタイ!

時には賭けで2枚失う覚悟で羽ばたき飛行機械につけたりもするが、それですらアタックにいく直前につけなければならない、基本的には。

とにかくハサミは殴らなければならないのだ。

殴らないハサミは自分から一枚カードを捨てにいったようなもの。

カード二枚を消費して5点をくらわせなければなんの意味もない。これは青いショックとSMAP的に言えば青いイナズマ(稲妻)なのだ

2枚のハンドを使って火力を打つと思ってほしい、だから確実に通せる時に貼る。これは鉄則である。

全ての生物にいえることなのだが、これは「二回打てるかもしれない火力」なのだ。

これについてはそのうち書くと思うけど今は省略。

頑固な否認でケアできる状態、あるいは打ち消しを構えてハサミを使用しましょう。

・勝利手段その2「難局」

これがとにかく強い。激ジブカードである。

Hour of Need / 難局 (2)(青)
インスタント
奮励 ― 難局を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(1)(青)多くなる。
望む数のクリーチャーを対象とし、それらを追放する。これにより追放されたクリーチャー1体につき、そのコントローラーは飛行を持つ青の4/4のスフィンクス(Sphinx)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

これをアド損カードと見るかどうかは人それぞれなのだが、相手が打ってきた除去に対応してクリーチャーに唱えたり、相手がこちらがガラ空きだと思って突撃させてきた生物を4/4飛行でハジくのだ。

もちろんあちらにさらに対応されては難局はフィズってしまうので、こちらも万全の体制で。

序盤から生物をガシガシ出していくので、難局の使用先には困らないだろうと思う。ふらふらしてる羽ばたき飛行機械あたりにつけてやればいい。

特にこれを奮励込みで相手のエンド前に放つと、ストームブレスドラゴンもどきが2体も並んでいきなり8点もライフを奪うことができる。一撃必殺の刃だ。

・勝利手段その3「波使い」

あれだけスタンダードの環境を荒れに荒れさせたアイツ

モダンだけでなくレガシーの環境ですら見かけるアイツ

一時は1500円近かったのに、今や500円くらいで見かけるアイツ

そう、貧乏デッキの真の主役はお前!波使いだ!!!!!

っと、ここまで見てくれた人は多分思うことだろう、いまさら波使いなんか使えねーよ、何考えてんだよと。

ちょっと待ってほしい。こいつのスペックを!

2/1プロテクション(赤)

これがめちゃくちゃ環境にあってる

赤単をはじめとした赤の除去と混色のチャームを除けれるのだ。アブザンチャームですらパワーがひっかからなくて除けられる。

しかも熟練扇動者くんを一方的に討ち取れ、はじける破滅ですら効かない(隣のトークンをサクろう、しかし場にでた瞬間トークン出す効果にスタック詰まれると死ぬので要注意)

ほらほら、なんだかだんだん強い気がしてきたでしょう?

信心はどう稼ぐかについてですが、序盤に並べたセイレーンや岸忍びに軍事情報、あと除去枠で採用した鐘音の一撃が信心を稼ぎます

鐘音が信心を溜めるシナジーを発見した瞬間に波使いはイケる!と思いましたが、実際使ってみると3体くらいは安定して出せます。あとは波使い一枚でも軍事情報の効果を誘発するのでかなり強いです。

ただ信心を稼ぐというスタンスであるので、墓地にカードがたまらず宝船のスペースはありません。マナを寝かすことが相手にとって勝機になりうるので、そこで隙をつくるのもやめることにしました。

こういった構成上、幻影の天使や、他各種アーティファクトの採用も見送りました。幽霊火の刃や、贈賄者の財布も試していたのですが、5/5になった幽霊火や財布はほんと弱いし、それよりカウンターをしたほうが脅威に立ち向かえると知りました。

僧院の導師、世界を食らうものポルクラノス、熟練扇動者、包囲サイ、真面目な訪問者ソリン、エレボスの鞭。このあたりのカードはでたらかなり不利なマッチを強いられるので、このマナ域に相手が届く前のターンにはこちらからは大きなアクションをするべきではありません。

とにかくじっくり相手の動きを読み、除去や挙動を予測して打ち消しを構える。これが勝利への道です。

2マナ除去のないデッキに先手で2ターン目にハサミか3ターン目に羽ばたきにハサミをつけて殴り、頑固な否認を構えるくらいでいくとよいかと思います。

あと試合が長引いたら惑乱のセイレーンを相手の生物にペチっとつけましょう、相手が30円レアに悶絶する姿は見ていて爽快ですよ☆

あと霜歩きくんが入ってる理由ですが、頑固な否認の獰猛が即達成できるのが強みです。雲変化とのシナジーも考えましたが、返しにサイ出されたりを考えると難しいかなあと。信心稼ぐのは諦めましたね。

フィーチャリング霜歩きくんは、もう見た目が好きだからためしたけどハサミの前に除去を打ってもらう避雷針の役割でいいかと思います。だからこの子を2ターン目に出してマウントを取りましょう。3ターン目からイニシアチブはあなたのものです。

というわけで【激安】5000円から始めるスタンダード本格デッキ「青単ハサミ信心featuring霜歩き」をお送りしました

興味が出たら実際にカードを買ってデッキを組んでみてください。あと500円でも波使いが高いと感じる方がいるかもしれませんが、この子は多分テーロスが落ちてしばらくたつと値段が戻るはずです。少なくともモダンマーフォークには絶対に入るカードなので、長期的に見れば腐ることはないです。

そういやなんで青単信心じゃなくてハサミ信心かってのは、そのほうがなんかハサミ使ってる感が出るからです。いい名前だ

「青単ハサミ信心featuring霜歩き」声に出したい美しい日本語・・・とは思えませんか?

あっ、そうっすか、自分だけっすか

それではみなさまよきスタンダードライフを

シーユーネクストライフ(来世で会おう)!!
一枚目 「卑劣なる者」 名誉と栄光のためでなく
バシャア!

「あ、あ、ああ!!!!!」

声にならない声をあげる少年。そしてその後彼は生涯で最も大きな声で絶叫するのであった。

注意一秒怪我一生と昔の人はうまいこと言うなあとは思うが、まさにその通り。事故の内容はこうだ

「少年が大事にしていた遊○王カードに、少年の弟が牛乳のはいったコップを倒してしまった」

当時のカードゲーマーがどれくらいカードを大事に使っていたかは田舎出身の少年にも僕にもよくはわからないのでなんとも言えないのだが、少なくとも少年はカードをスリーブに入れてはいなくて、彼の戦友たちはアワレ牛乳まみれになってしまったのであった

修正値としてはマイナス2くらいに見えそうなもんだが、牛乳まみれでカッピカピにしおれてくさくなって曲がって、もう使い物にならなくなったソレはヘビープレイドとすら呼べないくらいに再起不能(リタイア)であった

少年は怒りの天使のごとく弟をしかり、無慈悲のように粉砕してやりたかったがどうせ「お前の肉から皮膚を、骨から肉を引きはがしてやる。骨についてる肉片も全部こそげ落としてやる。それでもまだ十分じゃないんだ。 」となるのはわかりきっていたのでやめた。

少年の弟は幼稚園児である、全力で格闘などできるわけもなかったし親がその一部始終を見ていたのでそんなものは全力で「否認」されるにきまっている

しかし少年の落胆と感情の異常な高まりっぷりを見て親もさすがに何か手当てをと思ったのだろう。おそらくそのデッキにかけた価格の何分の何なのかもわからないが、新渡戸稲造をそっと差し出したのであった

※もしかして、新渡戸稲造といっても今の若い子にはわからないのだろうか・・・あわわわわわわジェネレーションギャップ!だとしたらお母さんお父さんに聞こうね☆

しかしそれから先の少年は荒れた、荒れたとはいえ盗んだバイクで走り出したりすることもなく、スーパーファミコンの悪魔城ドラキュラXをひだすらやったりとか、ファミコンの悪魔城伝説をひたすらやったりとかなんかこう不健康な方向にねじくれた

もうブルーアイズ検閲ドラゴンで戦えない・・・嗚呼・・・

ショップでカードのパックを見る少年の目は虚ろである

全てが水泡に帰した今となっては、もう一度デッキを組もうという気にはなれなかった

それは賽の河原での積み直しのようでもあるし、もう一度それをやる気にはなれなかったのである

ああアワレ、少年の魂の抜け殻は田舎町をさまよう

休日、やることもなくなった少年は地元のショップに行った

ショップとは言っても、そのショップは文具店・本屋・ゲームなどが雑多に並べられた今にしてみれば本当によくわからないショップだなあこれ、なんなんだ・・・というようなお店であった。あとこの語り口調もう疲れてきたんでもうやめたくなる僕であった。

そこで少年は友人の・・・そうだな、ここでは名前を伏せてKとしておこう。K・・・に出合った。

Kとは小学生の頃から同学年で、少年とはまあそこそこ仲が良かった。人懐っこい顔と性格をしており、いいやつだった。

K「最近どう?」

疲れきった顔を少年がしていたからなのか、社交辞令なのかはわからないけどKが声をかけてくる

少年「いや、なあ。弟が遊○王カードに牛乳ぶちまけてしまったせいでカードがしおしおになってしまった。んっとに許せねえよー!」

K「そうかー、だったらさあ」

僕「うん?」

K「マジックザギャザリングって、知ってる?」

まじっく?ざ?ぎゃざりんぐ?

なんでザが真ん中にくるんだ?というかナンダソレ?

僕「知らない」

K「じゃあためしに見てみる?家にあるからさ」

そんなこんなでその文具店(ショップとは言ったが、文具店を自称していた)を後にして、少年はKの家に早速向かった。

Kの自宅につくと、Kはお菓子の箱を持ってきて、ソレを拡げた

これが少年とMTGのファーストコンタクト、少年は今でもそれを昨日のことのように鮮明に覚えている

初めてそれを見たときの率直な感想として、初見の人々が口にする言葉を少年もまた発したのである

少年「なんかこれ、絵が気持ち悪くね?」

そう、なんかこう気持ち悪いのである、オッサンとかミノタウロスとかなんか絵画風みたいなイラストばっかりで、おどろおどろしいというか、それこそ呪術的なものがかかった謎のアイテムのような

いい言い方をすれば「見てはいけないものを見てしまったようなカンジ」を少年は抱いたのだった

ドラゴンカッケーなカードゲームをやっていた少年にとってはリバーなボアもイマイチだし、なんかショワーって消失しているような青色のカードもそんなにハマらなかった

少年「これの攻撃力と守備力ってどうなってんの?」

K「この1/1ってなってるのあるでしょ、これだよ」

少年「よ!弱っ!遊○王より弱いじゃん。なんだよ1って!」

K「でもこれ遊○王の元になったゲームだよ」

少年「そうなの?」

ここから先はよくMTGプレイヤーが遊○王プレイヤーを誘惑する誘い文句のようなものを連発されるのだが、長くなるので要約すると

・遊○王はMTGの元になったカードゲームで、そもそもトレーディングカードゲームというものを作り出した一番最初につくられたカードゲームだということ
・国内外でも遊ばれていて、(当時は)世界で一番遊ばれているカードゲームであること
・なんか知らないけど100万円以上のカードがあるらしい、ということ

などなどが聞かされた

少年はなんだかすげえ楽しそうだなあなどと小学生並の感想、とういか小学生なんだから小学生の感想を述べた

と同時に海外プレイヤーと豪華客船にのって談笑しながら対戦する成長した自分の姿を思い浮かべるのだった

なんかいろいろ間違ってないかとか突っ込みを入れてやりたいが、海外のプレイヤーと対戦する機会が船にのって対戦とかいうよくわからないイコールを生み出したのだろう、どうなってやがる

少年「へー、面白そうだなー、じゃあジョーノウチみたいにパックから100万円のカードとか出たりするのか!」

K「そうだよ!すごいよなー!」

ブラックロータスは第五版から出ねえよ!

もういろいろ間違ってるけど、Kも同志がほしいのだろう、言葉につまりながらもヤケクソ気味である

ちょっとテンションの上がってきた少年、それが最高潮を迎える瞬間がすぐそこまできていた

少年は一枚のカードを手に取った

身体は骨しか残っておらず、それを支えきれず鉄線で翼をくくりつけてかろうじてヒトガタになっているデーモン。

少年の目がきらきらと輝く

ささくれ少年のマジックライフが始まった



The Wretched / 卑劣なる者 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン(Demon)
戦闘終了時に、あなたが卑劣なる者をコントロールし続けているかぎり、卑劣なる者をブロックしているすべてのクリーチャーのコントロールを得る。
2/5

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索